このツールについて

「特別支援教室指導事例等検索サイト」について

東京都教育委員会は、教員が巡回して指導・支援を行うことにより、発達障害等(自閉症、情緒障害、学習障害、注意欠陥多動性障害)のある児童・生徒に対する在籍校における指導・支援の充実を図るため、全ての公立小・中学校に「特別支援教室」を導入(※1)しています。

特別支援教室では、一人一人の障害の状態や発達の段階等に応じた指導目標を設定して、障害による学習上又は生活上の困難さを改善・克服するための指導(自立活動)を行います。(※2)

特別支援教室を担当する教員の専門性の向上については、各区市町村教育委員会による研修や各学校におけるOJTなど様々な取組や工夫がされているところです。

そのような中、東京都教育委員会では、教員の更なる専門性の向上を図り、対象児童・生徒への指導・支援を充実するためのツールとして「特別支援教室指導事例等検索サイト」を構築しました。他の自治体や学校における様々な取組・工夫や事例等について、より広く把握することができる本ツールの活用により、対象児童・生徒にとってどのような指導を行うのがよいか、指導内容などの検討に資するものと考えています。また、都内の公立小・中学校における発達障害教育に関する理解啓発の促進にも繋がるものと考えています。

区市町村教育委員会等と連携し、都内の公立小・中学校における取組を全都で共有する本サイトの充実を通じて、発達障害等のある児童・生徒の自立と社会参加に向け、都内公立学校全体の特別支援教育のより一層の推進を図っていきます。

※1 特別支援教室は、制度上、国の「通級による指導」に位置付けられます。

※2 教科の補習や在籍学級での学習の遅れを取り戻すための指導は行いません。

このツールの使い方

【検索方法】

このサイトでは、各カテゴリーの項目を順次選択しながら候補を絞り込む検索(項目選択による検索)、キーワードによって候補を絞り込むキーワード検索を用いることができます。さらに、これら2つの検索方法を組み合わせて用いることもできます。

本サイトのトップページの左側に「区分」「障害種」「「〇〇」に関する困難さの改善・克服」「学年」「ファイルタイプ」「地域」の6項目のカテゴリー、中央上部にキーワード検索用の入力ボックスが表示されています。

なお、「「〇〇」に関する困難さの改善・克服」については、特別支援教室で行う指導の参考にするものとされている、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領における自立活動の内容(6区分27項目)を踏まえ、本サイトにおいて検索がしやすくなるよう、項目を設定したものです。

図1 上記操作の図

【項目選択による検索方法】

「区分」「障害種」「「〇〇」に関する困難さの改善・克服」等のカテゴリーから、お探しの指導事例等に該当する項目を選択(マウスでクリック)すると、条件に当てはまる指導事例等が表示されます。カテゴリー項目は2つ以上選択することもできます。例えば、障害種は「注意欠陥多動性障害」を選択し、さらに、「〇〇」に関する困難さの改善・克服は「感情や行動のコントロール」を選択すると、注意欠陥多動性障害の事例のうち感情や行動のコントロールに関する指導事例等が候補として表示されます。

図2 上記操作の図

検索結果として表示された一覧にある名称をクリックすると、公開主体名、ファイルタイプ等が表示されます。「ファイル表示」をクリックすると利用条件を確認する画面が表示され、公開主体のサイトで提供されている指導事例等を閲覧したり、ダウンロードしたりすることができます。

図3 上記操作の図

【キーワードによる検索方法】

上部中央にある入力ボックスにキーワード(例えば「言葉遣い」)を入力すると、そのキーワードに関連する事例等が表示されます。

なお、キーワード検索の欄には、過去30日以内に検索されたワードのうち、検索件数の多い方から上位10件のワードが表示されます。